排煙窓について

排煙窓・排煙オペレーターとは

排煙窓は火災時に発生する有毒な煙を外部に排出し、
避難経路を確保し尊い生命を守るための設備です。
火災時の排煙オペレーターとしての機能だけではなく、
自然換気システムとしての役割も備わっているため、通常の室内換気も行えます。
排煙窓は高所にある為に「オペレーター」と呼ばれる開閉装置を取り付け、
非常時に誰でも簡単に排煙窓を開放することができます。
(注)排煙窓を換気窓として使用する場合は消耗品の定期的な交換やメンテナンスが必要となります。

排煙窓が閉まらないのは何故?

「ハンドルボックスの経年劣化」、「ワイヤーの絡まり」、「ワイヤーの切断」、「サッシの不具合」など排煙窓が閉まらない原因のほとんどが、経年劣化により正常に動作しなくなることです。

常時、開放する方向に力がかかっておりその力より強い力で窓を強制的に閉鎖状態にしています。
長期間この閉鎖状態を保持していると、使用していなくても操作ボックスや各部品において劣化及び変形などが進行しており、非常時の動作不良の原因にもなり得ます。

排煙窓の開閉が人命に関わる

火災による事故の多くは煙によるもので、火災で亡くなる方の4割は一酸化炭素中毒が原因といわれています。
排煙窓が開かないと人体に有毒な煙や熱を逃がせなくなります。また、避難経路の確保が難しくなり、人命に係わる事故を起こす可能性があります。事故が起きますと「自主定期検査報告書」の提出を求められる場合があります。
もし、非常時に排煙窓が正常に作動しなかった場合は、 建築物の所有者や管理者に防災責任として罰則が科せられます。

排煙窓のよくある故障とは?

「障子と枠の固着」「ワイヤーの絡まり」で排煙窓が開放しない、「ステイダンパーのガス抜け」で排煙窓の開きが悪い、「ワイヤーの切断」「ハンドルボックスのハンドルの破損」「ストッパーの不良」で排煙窓が閉まらない、「ワイヤーの噛み込み」、「ステイダンパーのサビ」でその他不具合が起きるなど排煙窓の故障の原因の多くは経年劣化によるものが多いです。
排煙窓が「開かない」「閉まらない」「錆びている」状態が確認できる場合は修理が必要なサインです。
目で見て原因がわかる場合と見ただけではわからない場合があるので、動作がおかしい場合は直ちに作動を停止させお問い合わせください。

法律における排煙設備の
必要性とは?

平成13年9月1日防災の日に発生した「新宿歌舞伎町の雑居ビル火災事故」がきっかけとなり消防法が大きく改定されました。
排煙設備については「建築基準法」と「消防法」両方に規定され、排煙設備の設置基準や目的が異なります。
建築基準法は命を救うための設置基準で、消防法は消火活動をしやすくするための設置基準となります。
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